相手の狙いを先読みする際に、その狙いを明示する
こんにちは。人事グループ・組織開発室に所属し、組織開発を担当しているてぃーびーです。
コミュニケーションにおいて、相手の発言を解釈し、その1手・2手先を考えることがあります。いわば、先読みです。先読みをすること自体はいいことですが、相手との認識齟齬が発生しやすいタイミングです。
この記事では、先読みをする際のやりとりについて解説します。
コミュニケーションにおける先読みとは
コミュニケーションにおける先読みとは、相手の発言を踏まえ、その1手・2手先を考えて返答するようなやりとりです。
コミュニケーションの先読みの例
プロジェクトマネージャーからメンバーへ「今やっているタスクの進捗ってどうなってる?」というタスクの現状を確認したとします。メンバーは、タスクの現状を確認されたのは納期が迫っていて、タスクの進行を急ぐ必要があるためと推測します。そこで、「社内の勉強会をキャンセルして、今のタスクを優先しますね」とタスクの現状を返答せず、タスクの進行を早めるための対応を提案したとします。
先読みがあたっていた場合
本当にプロジェクトマネージャーがタスクの進行を急いでいた場合、想定していた一手先の回答を受取り、察しの良さに喜びつつ、「いいね。ぜひそうしてください」などのように業務の優先度の変更を受け入れるようなやりとりが続くでしょう。
先読みが外れていた場合
プロジェクトマネージャーはタスクの進行を急いでいるわけではなく、単に現状の把握をしたいだけだった場合、なぜ質問への直接の回答がないまま、別の話題に聞こえる内容の提案が来たのか困惑し、「え?何の話をしているの?」という反応をするかもしれません。
先読みを明示すること
相手の発言の意図を読み、相手が求める行動を先回りして検討することは相手にとってありがたいことでありつつ、外れた場合は相手が困惑したり、相手の意図と外れた行動をとってしまう可能性があります。
対策として、まずは相手の言葉の通りに受け取り、その問いに対する回答を省略せずに行います。そのうえで改めて先読みした内容を明示しつつ、追加の回答をするのが確実です。
先程の予測が外れていた場合のケースで先読みをメージするやりとりは以下のようになります。